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新潟・沼垂をショートトリップするリトルプレス&ZINE制作ユニット「buntan books」公式ブログ

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2016年9月15日木曜日

青山ブックセンター


先日、カタギの仕事の打ち合わせが渋谷の宮益坂下のあたり(ヒカリエの裏手)で打ち合わせがあって、渋谷に降りたったものの、打ち合わせ時間は11時。渋谷駅をぷらぷら歩いているのは9時半ちょっと前という時間帯。

渋谷で時間を潰せるところ・・・さすがにどこも空いていない時間帯。

そうだ!と思い立ち、宮益坂上から国道246号を都心の方面へ、青山学院大学の目の前、国連大学の奥の奥のさらに下の下にある青山ブックセンターの開店直後にお邪魔してきた。

いつぶりかな?10年ぶりくらいかも。
品揃えはその頃とさすがに変わっているんだろうけど(自分の趣味とかも変わっているからそこはよく覚えてない)前よりは凝縮感はなくなった?
いや、でも、大きな新刊書店なんだけど、特定のジャンル…建築とか広告とか、デザインとか、旅とか、英字メディアのセレクトだったり並べ方だったりが豊富。
しかも並べ方がいい。欲しいと思った本が横並びにずらっと並んでいる。新刊の小説やマンガが揃っているわけじゃないんだけど、近くにあったら毎日通ってると思う。

むかし、数はパワーだということで池袋のジュンク堂、渋谷の阪急青山ブックファースト、新宿の紀伊国屋サザンテラスなどなど、東京で暮らしている・・・約20年くらい前には大型書店に通う自分がいた。

その中でも、青山ブックセンターは小ぶりなんだけど、渋谷駅からは結構あるんだけど、つい立ち寄ってしまう書店なのだ。
たぶん、この書店が好きになったのは学生の頃よりも社会人3年目くらいだったのかも。今思い出すと。

今回ここでひとつ悔しい思い。
国内の旅コーナーの棚を眺めていると、新潟ないじゃん!と。

あるけど、ホントに少し。

金沢、富山、長野…うーん、負けてる。
圧倒的に我々の発信側が負けている。
地域の魅力が伝えられてない。

そこんとこ、自分の努力"も"足りないんだなと、感じた次第。本当に悔しい。


◆青山ブックセンター本店
住所:東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山ガーデンフロア (B2F)
営業時間:10時~22時
定休日:なし


▼地図はコチラ

2016年8月25日木曜日

文旦式スリップの作り方その3

本のスリップを簡単に作る方法その3(応用編)
本のスリップを作ってみるシリーズ最終回です。
前回の弐式の応用編として作ってみます。


「文旦式スリップ参式」

1.短冊型に紙を用意します。


2.タテに二つに折ります。


3.優しくはさみで円を描くように90度分ハサミで切れ目を入れます。
(大きな丸を描くと値段が書きやすくなります)
もう少し切った方がいいです。

4.縦型を広げます。今度は先ほど切ったところが真ん中になるように二つ折りにします
ほら、丸くなってるでしょ
5.完成です
なんか、それらしくなりました

どうです?
なんていうことでしょう!

過去20回以上の一箱古本市に出店して編み出した技です。

参式の由来は、二つ折りにする+優しく+丸く切るです。
ポイントは、や・さ・し・く!

文旦式スリップの作り方その1と2

本のスリップを簡単に作る方法を考えてみた!

生来の面倒くさがりのため、楽になろう楽になろうと
ふだんから考えています。
スリップ作りは値付けと同じくらい大変です。
なので、ちょっと簡単な方法を考えてみました。

「文旦式スリップ壱式」
ちょっと切れ目を入れるだけで出来上がります。
もしかするとスリップ界に革命を起こしたかも知れません。


1.短冊型に紙を用意します。


2.鋭角と鈍角の中間くらいでハサミで切れ目を入れます。


3.二つに折ります。


4.完成です。


壱式というのは、切れ目をひとつ入れるというのに由来します。


「文旦式スリップ弐式」

1.短冊型に紙を用意します。


2.縦に半分におります。



3.ほどよく真ん中になるように、鋭角と鈍角の中間くらいでハサミで切れ目を入れます


4.縦型を広げます。今度は先ほど切ったところが真ん中になるように二つ折りにします


5.完成です
あれ、横になった?


どうです?カンタンでしょう?

「弐式」の由来は、折る+切るの二つの手間から名付けました。


勝手に文旦式と名乗っていますが、誰かが既に試しているかも知れません。
そのときにはすみません。称号はお譲りします。

スリップの作り方その1

スリップを知っていますか?

「お母さんが着ていた薄いシャツみたいなのですか?」
そうそう、それも正解です。

ここで言う、スリップは以下のようなものです。


そう!書店などで書籍を購入する際に、付いてくる
しおりのようなもの。

立ち読みしていると複数ページにまたがっているので読みにくいんですよね・・・
(買え!って怒られそうですが)

複数ページになぜまたがって挟まっているかというと
1ページを両側から挟むと、会計時に抜くときに本のページを破る可能性が
あるからなのです。
決して、これ以上は立ち読み禁止といわれてるわけではありません。

なので、はさむときは複数ページにまたがって。
覚えておきましょう。

また、売れたら回収します。
書店さんでは売上管理のために使います。
お札を数えるよりも、スリップを数える方が楽しかったりします。


▼どんな形にしたらいいの?

スリップには長年の出版文化の蓄積で、定型の様式があります。

◆大体、主催者の方や出店された方が推奨しているのは一般的な形(上記画像参照)。
長細い用紙を切って、カッターなどで半円型に切って、二つ折りにして、
つまめるようにしたもの。
一箱古本市の主催者さんによってはダウンロードできるようにしているところも
あります。

この形、長年の実績というものがあり
購入される方にも分かりやすいというものがあります。

さらに分かりやすくするには、半円型のベロのところに
値段を記入しておくと、購入者は分かりやすいのではないでしょうか。


スリップ専門ではありませんが出版社向けの印刷会社さんもあります。
・株式会社ワイズさん
http://www.wisejp.net/sales/slip/workflow.html

・映文社印刷株式会社さん
http://www.eibunsha.com/service/card.html

さすがにロットが大きいので個人でどうにかというレベルではありませんが
スリップ作りにおいてもっとも厄介な半円型の抜き型が最初から仕様として
できているというのは魅力的です。


一方で簡単なのは
◆ふせんです。小さいやつ
値段も手ごろ、接着も簡単。若干はがれやすいのは難点ですが
いちいちスリップに手間ヒマかけて作るのもなぁ・・・と思う方には
ぴったりです。
※但し、数年単位で長時間貼っておいたりすると、
ふせんのノリの接着面が紙と吸着してしまって剥がれなくなったり
するのでご注意ください。


◆箱単位で値段を決める。
全品300円とか、文庫本200円、大型本は2冊で500円とか
ワンプライス制にしておくというのもひとつの方法です。
店主をやっていると、この本はいくらですか?と
聞かれることも多いかと思いますが、その手間がなくなります。


次章ではスリップをカンタンに手作りする方法を紹介します。